偶然ですが、ウィー東城店で佐藤友則店長オススメの良い本を見つけました。
今、広島でこの本を置いてる本屋はないそうです。山の中の素敵な本屋さんです。477円です。
11月22日の亀山眞一先生のセミナーのノートです。
上杉鷹山を学びました。
危機的状況にあった財政を立て直し、民を幸せへと導いた人です。
自らが率先垂範し、勇気を持って改革に取り組みました。
ノートをとったままで、まとめていなのでわかりにくい所が
ありますがご了承ください。
上杉鷹山に学ぶ
宝暦元年(1751年)7月20日
日向 高鍋藩主 秋月種美の二男
9才 上杉家 養子
1767年 17才 上杉家を継ぐ
十代将軍 家治時代
田沼意次→重商主義→賄賂 重商主義でワイロが横行した。
幕府:重農主義→賤商主義
積極財政
外国文物の取り入れ
上杉→江戸にワイロ→補助金をもらう、しなかった。
民の汗であり油である
年貢をワイロ等には使えない
米沢藩は、自力で更生をする
政治家とは=徳の人
白河藩主 松平定信
寛政の改革・・・一大倹約政策→行政改革
・商業弾圧
・都市の若者を田舎にUターンさせる
・貿易も禁止
↓
経済の停滞
上杉は両方を見ていた。
鷹山・・・独特な改革案
幕政改革の失敗の原因
・改革の目的が良くわからない
・改革の推進者が一部の幕府のエリートに限られたこと
・改革を実行する末端の役人に改革の趣旨が徹底しなかったこと
・国民に改革の目的方法などが親切に知らされることなく一方的に押し付けられたこと
(国民世論に対するPR不足)
・改革の進行と共に国民の負担が軽減されなければならないのに
逆に幕府は四公六民→五公五民、六公四民のように増税に走った。
・部下に対して指示命令という形だけで行われたこと
鷹山→「改革の根本に優しさといたわり、思いやりが全く欠けている」
↓
改革:思いきって身を削いだり、身軽になって新しい仕事に集中できる様に
古い仕事を切り捨てる
↓
この為に組織を縮小、人員を削減、経費節約
但し、これらは、誇大に宣伝し、仰々しく行うことではない。
◎地道にコツコツと対象となるべき人々に誠心誠意をもって行うべきこと。
既存の改革の失敗→全て民に対する愛情の欠如にある。
藩政改革
全藩民が藩主一体となって厳しいが、しかし、その先に希望を持って行う事業
↓
「その為の灯は私がトップとして掲げなければならない!」
鷹山・・・国入り
明和六年(1769年)閏10月28日(12月中旬)
板谷宿・・・廃宿同様の姿
領民の姿・・・死人同様
煙草盆・・・灰皿
↓
煙管
灰の中に火の残り→新しい炭→新しい火(改革の炎)
↓ 藩士、藩民
供=家臣 火種になるだろう
鷹山の改革・・・三つある
① 財政の再建
上杉家:石高以上の家臣を抱える
トップ及びその周辺から減量すべし、
進んで倹約をする
江戸での一年の生活費
1500両→209両(1/7)
奥女中50人→9人
例)絹→綿 一汁一菜
帳簿をつくらせた・・・財政の全体を明らかにする
「上書箱」・・・意見を投げ入れる箱
藩士のみならず、百姓や町民も可能
※トップが範を示した。寛政の改革は国民から手をつけた。
② 産業の開発
当時の米沢藩・・・明確な特産品がなかった。
↓
他国との差別化→生き残る方法様々な産業を特産品化した。
財政安定の基礎・・・農業生産の増加・安定
農民だけでなく藩士に対しても田畑の開発を促す。
↓
田畑の開墾、治水の為の土木工事
毎年一人一升のずつの籾を蓄えさせる
③ 精神の改革
「受けつぎて国のつかさの身となれば 忘るまじきは 民の父母(ちちはは)」
重臣でも処罰、しきたりの一部の大胆な見直し
「伝国の辞」 引継ぎ時に残した言葉
一、国家は、先祖より子孫へ伝え候
一、国家にして我私すべきものにはこれなく候
一、人民は国家に属したる人民にして 我私すべきものにはこれなく候
当時:領民=家来
鷹山:領民=国家へ属しているもの
一、国家、人民の為に立たる君にし君の為に立てる国家人民にはこれなく候
国家と人民の為に立てられている君主、君主の為に立てられる国家や人民ではない。
師:細井平州から学んだこと
・上に立つ者の忍耐
人間の習性・・・保守的なもの
改革実行→真先に抵抗が発生
↓
是非、善悪以前の感情的な抵抗
↓
意志の力よりもはるか強烈なエネルギーを持つ
敏腕な指導者が時として失敗する原因
↓
感情を無視した結果、その強烈な抵抗に遭うから
当時の藩の財政:絶望的な状態
鷹山:一刻も早い改革を!
平州「物事急ニハ参ザルニ御座候」
かえって周囲の反発を招くか、その不安感を増すばかり
「国 君ノ思シ召シノヨウニ、一国ノ上ヲ苦世活ニ存ジ申ス人ハ、コレ無キニ御座候ヘバ・・・」
もちろん国のことを憂える者がないわけではないが、大多数の者は己の身を守ることが精一杯で、それに多くを期待することは誤りである。
学問所 興譲館
謙虚な心を興すこと
自分を常に未熟な者として、その至らなさを反省しつつ真摯にその道に励むこと
教育方針
もっぱら実践を旨としたもの
平州
学問・・・人に知識を与えるものが目的ではなく、四書五経を習って論理を少しずつ学
び取り、これを実行して行くのが目的である
謙虚を学び
放漫を憎むこと
↓
政治、経営 先に指導者足る者が堅持しなければならない訓戒
書を読む→昔の様々な善悪な例を知る
↓
そこに人として行うべき道が明らかになる
人は独善に陥り、うぬぼれから放漫になり易い
↓
これは学ぶ者の心がけが間違っている
すると、まず自分の行いを正しくしないといけない
いくら物事を良く知っていても
それを実行に移さないと何の役にも立たない。
学んだこと→自分の立場に当てはめよく考える
→人の為、国のために尽くす信念が肝要
学問と実際とが遊離してはならない。
細井平州から学んだ人のあり方
師を救う・・・理屈としては否定しないが
実践する人は少ない
領民・・・「有徳の民」とすること
人として何をすべきか
人として何をしなければけないか
これらをわきまえた人々によって形づくられる社会
↓
平州、鷹山の学問の究極の理想
※社員教育で一番大切なことはスキルではない
仏入れて魂いれず
いくらスキルを叩き込んでも役に立たない
「鉄石の心」の教え
「大学」→「民は令する所に従わず、好む所に従う」
経営で言うと社長が命令をする→一応はそれに従う
しかし、それよりも社員は、社長が本当に好きなことに心から従うもの
社員に本当に節約させる為には、社長として命令するよりも、むしろ自らが節約好き
になることだ。
社員を働かせる→自分が働くことを好きになる
平州が鷹山に激励した言葉
「仁智勇の三徳の内、
今、必要なのは、勇気である
勇なるかな勇なるかな
勇にあらずんば何をもってか行わん」
鷹山・・・事ある毎に、よく神に祈った。
「私は神に誓って実行しているのだ」
感情をコントロールするには、自分が何の為に生きているのかを持っていること
志を持って生きることが大事
志を求めていることが大事
自分が正しいと思って、正しいことは→人が応援する
自分が正しいと思って、正しくないことは→人が困ってしまう
ジョン・F・ケネディー
日本で最も尊敬する政治家は誰ですか?
↓
上杉鷹山です
内村鑑三著「代表的日本人」から知った
クレスマンソー仏首相
「健康さえ許せば、日本に行ってこの思想家を話してみたい」
政治の理想
国民を護る 護民官として政府、為政者
質素倹約・・・禁欲主義
民衆保護のリーダーシップ
↓
徳性 率先垂範で求められるのは「為政者、拓尊者」の側
全員参加「伍什組合」の存在
農民 善○ 悪× 倹○ 奢×
各々の天職を勧める
商人の天職
有無を交易して人々の用を足さしめる
不穏分子の動きを未然に防止
完成以後 米沢藩では大きな一揆が起こらなかった。
なせば成るなさねば成らる何事も
成さぬは人の為さぬなりけり」
17歳から70歳まで頑張った。